一穂ミチ先生、直木賞受賞おめでとうございます!3度目の候補だったのでそろそろかなーとは思ってましたが、実際に受賞されると感慨深い。。嬉しい、そして寂しい。私たちのミチ先生が完全に一般小説へ旅立たれてしまった!BL波止場で涙と笑顔で手を振りましょう。ご武運とご幸運をーー私たちのことを忘れないでーーー時々でいいから思い出してーーーそして世間一般の荒波で疲れたらいつか帰ってきてーーーー。商業ではない形で書くかも、、との受賞インタビューがあったので、いつの日かのお帰りを待ちましょう。そしてその作品の電子化を切に祈りましょう。
さてさて、ミチ先生の作品は全買いしてるけどBL新作はしばらく読めないだろうからもったいなくて積読してる山から、長年のミチ先生に勧められたこのシリーズ。読むなら今でしょう、と受賞記念に読みました。
ノーモアベット→ワンダーリング(スピンオフCP)の順番でぜひ。
ノーモアベットはポーカーが題材、東京湾に設営された公営カジノが認められた世界線、都庁から広報として派遣された真面目な逸と従兄弟でポーカーのディーラーの一哉、一緒に仲良く育ってきたのに、一哉は逸の父親に従って世界中のカジノをまわり、逸はカジノを嫌って都職員というお堅い職業についたのに、なぜか新設のカジノで一緒に働くことになり、顔を付き合わせれば言い争いになってしまう、どうしてなんだろう、、というお話。
ポーカーのルールが作中わかりやすく説明はされてますが、もっと知っていれば、もっと楽しめたのに!特にくっついてからの後半のモナコでの勝負を、もっと知りたかった〜
勝負師の目ってありますよね。勝ち負けにこだわり、見逃さなくて引き寄せる目。ゾクゾクしながら読みました。
シリーズ全体としてCP仲は甘くはないです。口喧嘩が楽しい。あ、この作品の方が甘い、かな。特にスピンオフの次作「ワンダーリング」はツンデレのツンがかなり多めのケンカップル、こことここがくっつくかーって面白かった。これから読む方は、スピンオフのあらすじ読まないで読むと余計に楽しいかも。
Assort mixに番外編いくつか載ってるので、そちらも本編読後にどうぞ〜。ミチ先生、こういう短編ほんと上手よね