ネタバレ・感想あり匣庭の恋人のレビュー

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良かった~
ネタバレ
2015年12月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 昭和初期の閉ざされた島では、十八年毎に謎の奇病が流行り、次々と島民が亡くなっていた。
昔、他所からやってきた男が愛する娘を目の前で殺され、自分も死ぬ間際「呪ってやる」という言葉と共に、京で流行した悪い病を封じた箱を残した。
その箱は閉じても開いてしまい、その度に病が流行するので祟りだと思われていて、清い十八歳の娘に箱を抱かせて生贄にしてきた。
その生贄に選ばれたのがヒロイン。
ヒロインには前世の記憶があり、自分は男の愛した殺された娘で、生贄になることで男の怒りを鎮めることができ、死んだら愛しい男に会えて幸せになれると信じている。
ヒロインが十八歳になる生贄の儀式の時に、ヒロインを攫ったのがヒーロー。
仄暗く、シリアスなお話です。
「狂鬼の愛し子」をついこの前読んだばかりで、設定がちょっとかぶってるかな~とも思ったのですが、読んでるうちに気にならなくなった程、すごく良かった。
昭和初期の雰囲気もいいし、いろんな謎があって、中盤からどんどん謎が明かされていくのですが、面白い~。
業正さんがちょっと怖くて不気味だったのですが、事情が分かってくると切なくなりますね。
いろんな場面を思い返すとうるっと来ます。
一番良かったエピソードはワンピースを購入するところです。
ヒロインは最初、極端過ぎて共感出来なかったのですが、幼い頃のヒロインが可愛くて一気にイメージが逆転しました。
ヒーローは優しい丁寧な言葉で、ヒロインをねちねち苛めるのですが、すごくいいです~。
ヒロインが喜ぶからやっているんだってところも素敵ですね。
かなり病んでるような歪んでいるようで、純愛で、ソーニャ文庫って感じで堪能しました。
明かされないままの謎や、暗さを抱えたままのエンディングも良かった。
サイトの番外編では更にその後の事が分かって納得しました~。
これはかなりオススメしたい作品です。
イラストは岩崎さんなので、安定していて良かったけど、お話の雰囲気にはどうかな~と思いました。
いまいち
2017年11月4日
重くて暗いお話です。彼、最初の猟奇的な感じと、最後の主人公を手に入れるためなら手段を選ばないとか言いながらやってることが普通すぎて、彼のキャラクターがブレてます。主人公も最後のんきで、ハッピーエンドよかったねとは思えなかったです。
筆者さん、頑張れ!
2017年1月2日
近代の日本の片田舎を舞台にしていますが、時代背景や生活環境の描写に苦慮しているのでは?と思いました。突っ込みどころは満載です。著者の筆力不足です。また、誰一人として登場人物に魅力を感じませんでした。終わりかたもグズグズで、気持ち悪さが残ります。筆者さん、頑張れ!と今後に期待を込めて星1つ。
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