前作からモヤモヤしていた所が、晴れました。毎度、作者様の思うツボにキッチリハマる私です(笑)。それが心地良いんですけどね。思春期は淡くて脆く見えるけど、当の本人は必死に生きている。遠い昔すぎてすっかり忘れているけど、なんだかよく分からないほどの自分への自信と、世の中を舐めて見ていた思考、とにかく今が精一杯だった、自分を思い出しました。颯太には厳しい時期だったけど、勇気を持って立ち止まり、向き合って、弱い自分をさらけ出せたことは、この先の颯太をもっと輝かせるための必要な期間だったと思います。そしてなんと言っても、一番グッときたのが『五十男の強がりを信じるなよ』。いや〜痺れました。龍もいい言葉たくさん言ってるけれど、じろちゃんのこの一言には敵わない。果たして颯太はどこまでこの一言を理解できただろうか。読後、1日経っても頭の中でずっとまわってる言葉です。全シリーズ読破後、また一作目から読み直すけど、初読とは違った思いで登場人物を見れるのが今から楽しみです。舎弟の繁や大賀も兄貴命っぷりが痺れます!今後もたくさん登場して欲しいな。