一穂先生の作品はパワーワードが散りばめられているので「惚れてまうやろ~」と思うところがたくさんあっていつもドキドキしますが、今回はノンケ同士ということでちょっと気持ちを乗せにくかったです。中高生だったらまだわかるような気もしますが、30前後で今まで男性に対して恋愛感情を持ったことがない2人がって、うーん、火が付くかな?少なくとも片方バイにして火種をつくっていただきたかったです。ちょっと強引な感じがしました。あと他のレビュアーさんが指摘されてましたが、「矢神さん」「座波くん」て名字で呼び合っているのに地の文では榛名と比呂って下の名前で書かれているのが読みにくかったです。そこらへんが違っていたらよかったかなと思いました。新書館さんの本は挿絵の有無は書いてませんが基本的に挿絵つきみたいなのでモノクローム・ロマンス文庫とディアプラス文庫は安心して買えます。これからも挿絵つきでお願いしたいです。
2015年11月 総225ページ 挿絵あり。