初めて出会った時から、対等に気持ちを通わせるまで、様々な出来事が起こります。それらの出来事は、めったに起こらない偶然ばかりで、主人公に限らず、他の登場人物もそれぞれに、個性的で特殊な背景を持った人たちばかりですが、彼らの心の動きは、人として共感できます。
主人公にあたるリチャードさんと、正義くんの生き様が、とても心地よく響きます。
BL作品だとくくる方もいらっしゃるかもしれませんが、私は人類というもっと大きなくくりの中に、優しさが染み渡る作品だと感じています。
最終章に向かっている段階ですが、最後まで、彼らの心の動きに寄り添いたいです。
この作品を産み出して下さった辻村七子さんにに、感謝しています。