このレビューはネタバレを含みます▼
端から見たら稀代の悪女のような美しいヒロイン。その美貌と優しさが、二人の伯爵である兄弟男性を狂わせ、手に入れたいと切望させた。
悪役である義母と義妹の策略で、ひどい男に嫁がされるところをヒーローを自ら名乗り出ることで救うも、しかし、それは、修道院で生涯を終えたいと思うヒロインにとっては、義母達と手を組んでお金で自分を買った悪人のそのもので、拒絶する対象であった。結婚の許可を得るために、領主である伯爵に対面するも、それは、ヒロインを好きだった伯爵にチャンスを与えることであり、ヒロインは、それに気づかずに、結婚から逃れられると飛び付いてしまう。そして、ヒーローからヒロインを略奪し、自分の婚約者にしてしまう。どちらとも望まぬ結婚であることで、ヒロインは苦悩していく。そして、ヒロインを奪われたことで、自らの出自を明らかにする決意をし、領民のためと、ヒロイン奪還のために、反乱を起こすこと。そして、新しい領主となったヒーロー。ヒロインを疑い、罰するために人質であると突き放すも、実は婚約者として大切にしていた。本当の人質達の存在と境遇を知らずに、ヒーローに惹かれてしまうも、自分は嫌われてしまったただの人質だと嘆くヒロイン。病気の人たちを助けたいと密かに薬を用意するヒロインとそんなヒロインを受け入れるヒーロー。そこに、国王から力を借りた伯爵が戻ってくる戦闘になるも、ヒロインの捨て身の行為により、直接の交渉に。そこで、ヒーローの出自と、実は不義の子であったことが伯爵が知り、決闘により、爵位とヒロインを手に入れることに。
ヒーローが勝つも、ヒロインの初めからの願いである修道院に戻ることを叶えるヒーロー。ヒロインも罪深い自分の行いを恥じ、自らの気持ちを明かすことなく、戻ることに。そして、ヒーローを思い出として、終身修道院で生きることを決意するも、誓願の懺悔により、自らの気持ちを明かす。それを聞いていたヒーローからのプロポーズ、そして、ハッピーエンド。結婚後に、ずっと寄付していたのは、ヒーローだと知るヒロイン。いつまでも、ラブラブな、二人。
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