キャリアで上司(年下)の攻でイラストレーターの蓮川愛さんの挿絵と相まってインテリだけど実は強引、みたいな攻かな、と思っていたらくだけた俺様攻だったのが新鮮でした。
攻との過去のやりとりがトラウマ化しつつも攻のことが好きすぎて部下に八つ当たりするのもBL小説の受だと意外と珍しい気がします。
お互い相手がいると思いこんで誤解してくっつかないというところは王道ですが、受と親密な友人・血縁を恋人と誤解して嫉妬するというのは、好きな流れなので良かったです。
京都が舞台で京都の言葉だったり、京都らしい受側の周辺と、東夷なんて受側の血縁に呼ばれてしまう東京出身の攻も良かったです。
射撃がすごいとか、警察の少年課みたいな設定に関わるエピソードをもうちょっと読んでみたいと思いました。