ネタバレ・感想あり天空の翼 地上の星のレビュー

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翼を持つ裏雲、朱雀玉を持つ飛牙、天令
ネタバレ
2023年11月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 講談社X文庫ホワイトハート版では表紙だった飛牙と那兪の精密美麗な六七質先生の絵は、2020年に発行された講談社文庫では口絵となって此の小説を今から読もうとする読者を此の小説の世界へと誘ってくれます。新しく六七質先生が描き上げて下さった天女かと見紛う様な美しい飛牙と天令万華の那兪がより多くの人を中村ふみ先生の胸躍るような中華世界の天と人の物語へと導きます。
飛牙は天令の那兪を「おまえ」呼ばわりし、天令の那兪は飛牙を「そなた」と終始敬意を込めた言葉を使っています。那兪は飛牙の従者のように、此の小説の始まりから終わりまで付き従い、何かと反論しながらも飛牙を助け続けます。其の所為で堕天の憂き目に遭うのですが、其れすらも受け入れて飛牙と行動を共にします。
飛牙と裏雲の十年ぶりの再会等涙する場面が多い一巻目です。何度読み返しても笑ったり泣いたりと愉しめる小説です。
それにしても、中村ふみ先生の名付けの巧みさには毎回唸らされます。『寿白』から『飛牙』、『悧諒』から『裏雲』。『那兪』。もう、此れ以外の相応しい名前は無いかと思われるのです。物語の主人公達が自分の名を教えてくれたかのように想像してしまうのです。
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主人公の国から
2019年11月9日
四国の内の先ず徐の国から、主人公でもある寿白(後の飛牙)と天令の那兪の国取り冒険?の様なお話です。中華名読みが苦手で直ぐに覚えられなかったですがファンタジー色が程よくほんわか感を出して読み進めやすかったです。
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作家名: 中村ふみ / 六七質
出版社: 講談社
雑誌: 講談社X文庫