ネタバレ・感想あり神さまのビオトープのレビュー

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またしても
2024年1月13日
ずっとお気に入りにチェックしていた作品です。
一気に読んでしまいました。

凪良さんの他の作品とおなじく、
先入観とか、当たり前とか、普通とか
そういうものを1つ1つ見つめなおす地よさ

自分だけの、淋しさもあるけれど
正直で自由な心でいようとする主人公に
寄り添いたくなるような
良作でした。

読んで良かったです。
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切ない
2022年11月17日
BLはでない凪良作品は割りとブルーな雰囲気が多い気がします。本作も最初に旦那さんを亡くしてしまい、それから最後までずっと絶望してるんだどちょっと明るい。明るいけどやっぱり未来はないんだろうね。当方は『流浪の月』よりもこちらの方が好きかな。どうにもならない状況が切ないけど、読後感は悪くはなかったです。
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読み応えあり
2022年9月20日
主人公が出会う人々とのいくつかの物語。その中に、同じ作者の「美しい彼」や「流浪の月」と共通する心情がいくつも見つかる。そのたびに、心がフワァっとなり、凪良ゆうという作家の揺るがない核を見た気持ちになる。
凪良ゆうのBLから入ったが、この作者の作品に一般やBLなどカテゴライズすることに意味などないと改めて思わされる。
私が好きなのは、凪良ゆうの世界だ。
答えは自分の中にある
2021年6月5日
ビオトープというタイトルから、綺麗に整えられた空間の中で安住する人たちの話かと思ったのですが、違いました。神さまの与える試練を人はどう受け止め、どう立ち向かっていくのかを試されるようなお話でした。主人公の女性も過酷な試練に苦しみながらも常に心は自由で、最後まで自分の愛を貫き通しました。もしかしてその愛は「異常」なのかもしれないし、世間が望む「普通」には程遠いのかもしれません。主人公カプがようやくたどり着いた答えが果たして正解なのか、そもそも正解などあるのかわからないままですが、誰にも理解してもらえない生き方を選んだ彼女の覚悟をとても綺麗だと思いました。彼女の心の中にビオトープはあったのだと思います。
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読んで良かった
2021年5月13日
面白いとかじゃない、深い処の話です。主人公が、普通なら理解し難い、人の深い処にそっと触れていく話…。主人公も幽霊の旦那さんと一緒に暮らしているので、理解され難い感情を内に秘めて生きています。誰かの秘密にそっと触れるのは実体のある主人公だけど、幽霊の旦那さんがそれについて軽く意見を言う場面が好きでした。画家で芸術家の旦那さんは視野のある魅力的な人です。作者さんの文章力ときたら…私の拙い文章では、この本の本当の所を語ることが出来ません。人の深い処…『愛するとは』についての話なので、また何度か読み返すと思います。ホントのところは、この本を読んでもよく分からなかった。自分の中で見つけていくものかなと思います。
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「普通」というのは、内側にあるもの
2020年10月31日
本作には「周囲には理解されない異常な愛」と共に生きる人々が描かれています。私たちは「普通」という言葉を使う時、「世間一般大多数の人がそうである」という認識のもと、少数派の「異常な」人を見かけると奇異の目で見たり、矯正しようとしたり、気の毒がって心配したりする傾向があります。しかし、それは「普通」という概念が「外側にある」と思い込んでいるからなのかもしれません。外側の「法律」や「常識」「大多数が是とする事実」。それに合わないと違和感を感じ、少数派の人々を見てネガティブな感情を抱きやすくなる。「異常な」愛を持つ当の本人も「本当にこれでいいのか」と自信が持てなくなる。けれど、「普通」というのは本来「内側にある」ものではないでしょうか。周囲にとっては異常だけれど、自分にとってはこれが「普通」。その「普通」を大切にしていてもいいんだよと、物語を通して優しく語りかけられたような気がしました。今は少数派で肩身が狭くても、時代が進み、文化が変われば世の中に受け入れられる可能性もある。今までもそうやって少しずつ「常識」や「法律」は変わってきました。これからは多様性の時代になると言われています。ちょっと変わった人がいても「あの人はそうなのね」と思って見守る人が増えている優しい時代がやってくるかもしれない。そんな希望を抱きながら本を閉じました。読みながら、いつの間にかあたたかい涙が溢れている、優しい愛に触れられる物語です。
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ぜひ読んでほしい
2020年5月17日
BL作品ではないので家族も読むかと思い書籍で買いました。他者を否定しない優しいまなざしなのに鋭い切っ先をつきつけられる思いがします。私も知らずに正義を振りかざしていないか、いつの間にか誰かの存在を否定してはいないか。幽霊の鹿野くんが幽霊なのに静かに生き生きしています。ドラマ化してほしいなぁ。ドラマを見たいよりも本を読まない人にもうる波ちゃんの願う世界を知ってほしい。私の中でキャスティングはバッチリできてます!黒木華ちゃん、窪田正孝さんで!
良い
2020年3月23日
作家買いです。いろんな人の秘密を何となく知ってしまう、ほんのり切ない話でした。
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パンデミック
2019年12月20日
あるツイートで言っていましたが、発売から日がたってるのに重版してる作品。パンデミックって言葉がすごく当たってて上手いと思いました。是非是非読んでほしい
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オススメです
2019年12月1日
友人に勧められて読みました。静かに流れる時間が2人には大事で、愛するとかその人の存在とか、いろんな気持ちが溢れてきました。私もオススメです。
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凪良ゆう先生のファンの方は必読です!
2019年8月18日
先生のファンで作家買いです。紙媒体でも買い電子でも買いました。非BLです。読んだ後は何とも言えない温かさと心が痺れる感覚でしばらく動けませんでした。何故もっと早く手に入れなかったのかと昔の自分を殴ってやりたくなります。そのくらい素晴らしい内容です。
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多様性を肯定する物語
2018年1月15日
意外と名作。最初は幽霊ファンタジーかぁとあまり乗れなかったけど徐々に「異常な愛情」に溺れる人たちのエピソードに引き込まれた。多々名言あり。様々な愛の形を示しながら「普通の人生」を押し付けて来る世間に激しい抵抗をしている。
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泣きそうになりました
ネタバレ
2017年4月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 凪良先生の本は、毎回泣きそうになります。
1人の主人公の視点で、いくつかの短編集があるような形です
それぞれが、「普通」と言われる愛の形ではないけれど、それぞれにいろんなおもいがあって、いいとか悪いとかのものさしでなく、否定も肯定もしない。それがとても優しく切なくて泣きそうになりました。
それぞれの愛のカタチ
ネタバレ
2025年3月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者の「流浪の月」がとても良く、他の作品も読みたいと思い読了しました。連作短編集であり、中には流浪の月を思わせる話もありました。短編だけにやや都合のいい偶然が多すぎるのと、実際の事件を参考にしたと思われる事故描写があり、そこは首を捻りましたが、作者の新しい愛の形を描こうとする気持ちは伝わってきました。素敵な作品だと思います。
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さすがは凪良ゆう
2024年7月25日
本当に素晴らしい作家さんだとしみじみ思う。読後に抗う事ができず自身と対話をさせられる作品なんてなかなかありません。自身の中に眠っている感情を揺さぶられて起こされる、そんな感じがしました。心は自由…その心のまま生きていく事のできる人はいったいどれくらいいるんだろう。けれど薄氷を踏む危うさと背中合わせでも、そちらを選んだ人達は幸せだと言い切るのだろうなと思いました。良作です。
多分ハッピーエンド。鹿野が魅力的。
ネタバレ
2022年11月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 一言で表現し難い。様々な愛を受容して可能性を見いだすという意味で「神様のビオトープ」と題されていると思ったが、幽霊との生活を必死で守ろうとする主人公は常に幽霊を失う事を恐れている。この純愛を貴重に思いながら、変化出来ない幽霊に"去った者"としての自我があるのなら哀れを感じる。それでも手を離すまいと決めたなら、それが2人にとっての正解なのだろう。赤塚不二夫の漫画じゃないけど不条理であっても、これでいいのだ。
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雰囲気がある作品
2020年9月27日
高評価だったので購入してみました。この作者様の一般文芸の女性主人公はとても雰囲気があり読んでいてとても引き込まれますね、BLの方も面白いの沢山ありますし、文章力のある作者様だと思います。
この作品はいくつもの意外な展開があり、読んでいて飽きませんでした。
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作家名: 凪良ゆう
出版社: 講談社
雑誌: 講談社タイガ