加納さんの作品は眼差しが温かいので、読んでいる最中や読み終わった時に心にエネルギーがもらえる感じがします。
読後感が良いのも嬉しい。
この作品は短編集になりますが、それぞれ最初は見えなかった事情が明らかになった時に腑に落ちてスッキリします。
人は誰しも事情を抱えていて、そこに思いを至れるか事情を汲んで動けるかが大人の境目のような気がします。
加納さんの作品はそういう事に気づかせてくれる良いきっかけが多いと思います。
通常の生活では遭遇することが少ないであろう出来事を作品を通して知ることができるのは面白い経験です。