ネタバレ・感想あり砂の城 風の姫のレビュー

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砂で造られた幻の城の如き飾りの女王と姫は
ネタバレ
2023年11月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 講談社X文庫ホワイトハートとして刊行された表紙を飾った飛牙と那兪は、講談社文庫では口絵に収められました。六七質先生が燕の名跡姫、甜湘と白鴉、雪蘭を華麗に天女のように舞う姿で新しい表紙絵を描いています。此の甜湘に惹かれて読もうと思った人も多かったと思います。
飛牙は自分の為に天に戻れなくなった天令の那兪と黒翼仙の裏雲を助ける手立てを知る者を探して隣国、燕までの旅をしています。そして、天令の那兪は天に戻れなくなったものの、天下四国の現状を確かめ報告出来るなら、何時か天に還れるかもしれないと考え飛牙に付き従って旅をしています。那兪は天令としての永い命の内に何度か人間に心を掛けて助けてしまったことがあり、その為に何度か天の獄に繋がれました。天令としては出来損ないと言われますが、それ故に助かった者があり、また、飛牙は大いに助けられたのです。那兪がいなければ、飛牙はこの世には生きていられなかったでしょう。飛牙は那兪をおまえ呼ばわりしますが、感謝をし信頼し親愛の情を覚えているのだと思います。
燕の国には白虎玉があるそうですが、其の玉を見に宿した女王は初代の灰歌の他はいなかったようですが、甜湘は燕の国の天令によって迎玉を果たしそうな優れた姫です。甜湘は飛牙と婚姻しましたが、飛牙を燕の国に留めて置かずに自由にさせてくれます。飛牙には天令の那兪を天に戻すことと黒翼仙になった裏雲を死なせない方法を探るという目的があるからです。
第二巻も飛牙と那兪の遣り取りが面白いので愉しんで読み進められます。
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飛牙として
ネタバレ
2019年11月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 徐の国元王様が飛牙として生きることを選び隣国へ天令の那兪と共に又ひと暴れ+既婚者に!です。前作でも不憫に思った裏雲も少し出演していますが絡みが無くて残念でした。
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作家名: 中村ふみ / 六七質
出版社: 講談社
雑誌: 講談社X文庫