他の方のレビューにもありますが、ヒロインが浅はかな感じがして読んでいてしらけるところが多く、最後の覚悟をきめた縁組も、ヒロインの姉と姉御にお膳立てしてもらったハッピーエンドでした。
極道側の確執や覚悟、極道に拾われたからこそ生きていくことのできる場所 (という解釈は他の作家の作品も共通している)、 という負の部分は読みごたえありました。
そこに警察の潜入捜査まで絡めているので、筋立ては重く面白いのですが、妹の本音の幸せを願う姉と、ヒーローが堅気の未来を捨てて極道を選んだ心の渇きを潤してあげられるような策を弄した姉御の、二人の粋な姿勢がとても良かったです。