先に読んだ「一角獣〜」がシリーズ2作目だと知り、1作目が気になって購入しました。時系列はこちらが後で、2作目で出てきたキャラが親世代になっていると分かってきます。
2作目のライルとエマのやり取りで、私は獣人や求婚痣をものすごくロマンティックな存在と思っていました。それが今作では駆け引きでいとも簡単に求婚痣をつける事、ましてや合意も無く無理矢理つけるのが可能である事、女遊び(割り切った行為が出来ちゃう事)にショックを受けました。むしろこっちが獣人のスタンダードなのでしょうね。1作目から順に読んでいたら、女性に慣れず一切の駆け引きが出来ないライルに対する周囲の心配も分かります。
今作のヒーローは通り魔的にヒロインに痛みを与えた上に態度が悪いし、拒絶するのも近寄るのも自分本位でなかなか感情移入できません。やっと両想いらしきものになりこれから合意の上の溺愛が始まるのか…と思った途端物語が終わり「ええっ?!」と声が出ました…