これぞ執着愛。というお話でした。それなりに面白かったです。弟が、予想していたよりもずっと一途で、そこがとても良かった。ただ、事件が解決して思いが通じ合ってからは爽やかになりますが、それまでは仄暗いです。あと地雷になりそうな要素が多い。まず、ガチの兄弟です(αの弟×Ωの兄)。運命の番なので、そもそも近親相かんがタブーとされる趣旨から考えると、遺伝子的なことはクリアされるのかなーとも思いますが、無理な人は無理かと。そして、やや辛い方のオメガバースです。差別や偏見、劣等感強め。秋生自身、小学生時に性犯罪に遭ってますし。でも、なんだかんだとありつつも、勧善懲悪な爽やかハピエンなので、読後感は良かったです。