ネタバレ・感想あり月の都 海の果てのレビュー

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暗魅屍蛾は月に曳かれ越の王都を飛び海へと
ネタバレ
2023年11月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 講談社x文庫ホワイトハートでは表紙を飾った月と飛牙と那兪は、講談社文庫では口絵となって此の小説を読む人を天下四国の国の一つである越での二人の活躍の物語に誘います。代わりに表紙となった麗しい裏雲と宇春が鴉の濡れ羽色のような趣で此の三巻を飾ってくれます。
一巻でも二巻でも、まるで天に導かれるように次々と物語の主要人物に出会ってきた飛牙と那兪ですが、三巻でも、早速越の三の宮余暉に出会って彼を助けて係わりを持ってしまいます。
徐の国から越に嫁いだ王后瑞英や一の宮、二の宮、三の宮や裏雲、那兪も総勢で飛牙と共に十四年周期で王都に災いをもたらす暗魅屍蛾の驚異と戦います。ところが、屍蛾の襲来が去ってまた一難、翼竜の群れが襲ってきて王城に少なからぬ被害を与えます。悲しい被害者が出てしまったのですが、此れをいい機会と捉えて三十三年に亘る王の跡目争いに終止符を打つことになります。しかし、翼竜との戦いに干渉してしまった那兪は、天に回収されてしまいました。
次なる四巻目は天下四国の国で最も内情が分からない駕の国に往くつもりの飛牙ですが、気安い従者の那兪が居ない彼は独りでの道行になりそうです。
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シリーズ3巻目です
ネタバレ
2019年11月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公の飛牙は1巻目で自国を奪還、2巻目で隣国の女王の胤となり後に婚姻、3巻目では?とワクワクしながら読みました。流浪の元王様は裏雲も天令も救いたい、「もう誰も死なせはしない」と過去に亡くした従者達の名と死に様を叫ぶシーンは悲痛でした。裏雲のヤキモチも出てきて人間らしさが戻って来ましたね、そしてラストで世継ぎ候補の穴馬的な三の宮が期間限定とは云え王様になり飛牙とは義兄弟に!ホントに人たらしだなぁww 天令の行方とその後が気になります、最終巻も楽しみです。
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作家名: 中村ふみ / 六七質
出版社: 講談社
雑誌: 講談社X文庫