ネタバレ・感想あり鬼はもとよりのレビュー

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読んで損なし
2025年7月28日
なぜこの本を読もうと思ったのかもう忘れてしまったですが、読み始めて宝物を見つけたかのように興奮してしまいました。
出会えてよかった。このお話は、江戸時代の貧しい藩が悪戦苦闘しながら豊かな国になることを目指す物語です。
時代小説ではありますが、扱っているテーマは現代でも十分通じるため、我がごとのように感じられます。
財政再建を目指すのであれば、これだけ腹を括って取り組む必要があると知らしめてくれます。
民の生活をよくしたい、その一心で動くさまは感動します。
自分もこの人たちのために働きたいと思えますし、熱意が伝播してきます。
お勧めしたい1冊です。どうか読んでみてください。
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赤貧小藩を救うには
ネタバレ
2023年9月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 戦国時代だと小さい国や力の劣った国は自然に淘汰滅亡してゆきますが、江戸時代になると経済的に行き詰まる藩が増えます。武士階級という言わば非生産階級を抱えて、その名分を保つのみに汲々としているのですから、これは自明の理です。

そこで主人公の奥脇は藩札(藩の貨幣)を管理することで経済を立て直そうとします。
依頼された赤貧小藩を三年で救うことが出来るのか?

この作家独特の凛冽な筆遣いをご堪能下さい。
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作家名: 青山文平
出版社: 徳間書店
雑誌: 徳間文庫