ネタバレ・感想あり地獄くらやみ花もなきのレビュー

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キャラが魅力的
2022年12月2日
個性的なキャラクターが多く魅力的です。皓さんと青児の掛け合いが面白い!ライバルである棘も絡んでくるとさらに増します。ジャンルでいくと、探偵ものダークファンタジーというところでしょうか?続きを楽しみにしてます!
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なかなかダーク内容。
ネタバレ
2021年9月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公は、ある理由で職なしニート。
そこで、不思議な青年に出会い、雇われる。
昔から、人が怪物に見えることがあった由来もわかり、
地獄代行業の手伝いをすることに。
どの話もなかなか面白く、人の闇を垣間見る。
決して、救うわけでもなく、贖罪の機会をふいにする罪人には地獄を。
どこか地獄〇女と似ているところもありますが、妖怪になぞらえての事件
など、斬新で良かったです。
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プッと笑える
2021年4月24日
時に読めない漢字や辞典必要な熟語出てきますが文体は読みやすかった。ニートさんらしい青児の自虐的思想や某「銀さん」相方の「新八」を彷彿させるツッコミはプッと笑えるノリです。怖いよりも哀しい人間性を題材にしているので横溝正史シリーズを思い出しました。キャラクター達は流石に素晴らしいです、彼等の過去を少しずつ知り得る事も出き長編向き構成で感服しました。
読みごたえがあります
2020年7月7日
情けない、人間としてどうしようも無いと思える人間の青児。
そんな読めば読むほど情けないなぁと思ってしまう彼の、実は人情派な優しさが時々じんと来ます。
まだたくさんの秘密や罠がありそうな荊や棘、皓の間柄も気になりますが、誰の言い分を聞いていても正解不正解がなく、考えさせられる作品でもありました。
アオジマイコ先生の表紙絵で心臓を鷲掴みに
ネタバレ
2025年7月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 壱から捌迄のどの表紙絵も妖艶で奇怪で、恐いもの見たさで頁を捲ってみたくなって困ります。
西條皓(しろし)と紅子(べにこ)は罪を犯したことが未だない人かもしれませんが、登場人物の誰もが大なり小なり何らかの罪を犯しています。
遠野青児(とおのせいじ)も何か罪を犯しているようですが、彼は罪を犯した人が其の罪に相応しい化け物の姿となって見えます。
已むに已まれぬ罪というのはあるのかもしれませんが、此の小説に出てくる罪人たちはそうではありません。犯さなくて済んだはずなのに、態々罪を犯してしまっているように見受けられます。
現実の世でも、他の道を選択することができた筈なのに、最も最悪な選択をする人が如何に多いことかと誰しもが感じています。
人というものは斯様に愚かなものでしょうか?一生を掛けて己の精神性を高め人間性を高めるのが本来の人としての生き方です。
愚か者の為したことを反面教師とすればいいのでしょうか?人はともすれば楽な道を歩もうとします。楽な道は善き道かということを常々考えるべきなのでしょう。
西條皓と遠野青児が共に歩んだ道は如何なる道か、怖いもの見たさで寄ってらっしゃい見てらっしゃい。
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作家名: 路生よる
出版社: KADOKAWA
雑誌: 角川文庫