もともと、やりまくりの作風の著者なのですが、無駄にそういうシーンのページ数が多くて、目が疲れてしまいました。
それも、痛くはしなくともヒロインが虐げられる、貶されるような内容のもので楽しくない……。
ヒーローがヒステリックというか、子どもじみていて素敵なところがありません。現在、見た目がよくて口先もうまい、それくらい?
ノリは昔の作品と変わりなく思いますが、ヒロインの内心の描写が今回は薄かったのでしょうか。どうにも上滑りしてしまいました。
それから、残念なことに挿絵が少ないです。
そんな気はしてた。最近縮小が顕著なシフォン文庫ですから。
ジャーン!なところの挿絵はほぼなく(読み返していませんが記憶にない)、アハーン!なところの挿絵が少し。
せっかく上手な方なのに……。
これが本物の書籍であったなら、閉じた本を横から見たときの黒い線が少なくて泣けることでしょう。