筋立ては、とても面白く、ソーニャ文庫の作品を書く作者さんたちのなかで、この方はちょっと際立っているように思っています。
16歳とはこんなものだろうか? と思うほど受け身で、領土では生き生きと暮らしていたのに、王宮にきてからは災厄やいじめにこれでもかというほど見舞われるのですが、対抗心というものはないのか と疑問に感じました。
最後は再び、領土にもどり心身ともに癒されて、ヒーローと立ち直っていくので、そういう環境の領土 (故郷) があることが前提として必要だったのか・・と腑に落ちないものの、そういう小説だし と思いました。
ヒーローと王太子とのセリフの応酬が、うそっぽくて、ヒーローは軍略にたけているようですが、その戦闘力におひれがついて噂されていることが、ちょとちぐはぐな、とってつけたようなシーンになっていてしらけました。