過激なエピソード、悲劇などを使わずに、引き込まれる面白い作品を描けるというのは豊富な知識とセンスが両立している必要があると思います。そういう作品ですね。作者の方の背景を裏付ける知識から作られる世界観はリアリティがあり、薄っぺらさが無い。世界の危機とか人が死にまくるとか過激なことやって、嘘臭い作品が多い中で非常に希少だと思います。ただ、世界観がしっかりし過ぎていて、ライトノベルっぽさは少く、本格的な物語っぽいですが個人的にはそれが素晴らしい。
主人公が最強、精神的な嘘臭い未熟さとかがない、嘘臭い変なピンチに陥らない、よくわからん世界の危機とかになってない、お色気要素もほとんど無い、嘘臭い悲劇的で残酷シーンも無い、現実的にあり得ないイカれた狂人とか出てこない、これで面白い物語が成立してるしボリュームがあるんだから本当にすごいと思います。駄作はそういうので、盛り上げようとか文字数稼ぐから。
オススメの傑作です。