相変わらず美しい日本語で、読んでいて邪魔することがなく、快適と言ったらおかしいのかもしれませんが。
ヒーローの忍耐力が強すぎて、少々中弛みします。さっさとぶち切れてしまえばいいのに！ クソ野郎好みの私としては、大変物足りなさを覚えましたが、麻生ミカリヒーローとしてはよくある人物像かと思います。精神的童貞というか、なんかもう仏門に入りっぱなしというか。笑顔で滝行をする男。
とりあえず「さっさとぶち込めよぉ！」と中盤でやきもきするのは、刹那的な読み手だからであって、えぇと……、じれじれというのか、そういうプラトニックなものを好まれる方には良いのだと思われます。
中盤の操縦桿を握るあたりは良かった。
それでもやはり、通して読むと、さっさと再びぶち込むべきで、そしてあの小悪党をもう少し活躍させてやれば良かったのではと思います。
ヒロインももう少し、希望的観測を抱いたっていいと思うのですよw
悪い方にばかり考えて、なかなか器用に捻じ曲げて受け取って、友人だったら頬を張ってやっているところですw
これがどんどん悪化するのだから始末に負えない。
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