クラスの席替えでたまたま隣になっただけの全然興味がなかった地味な佐藤さんに、ふとした拍子に無自覚に惚れてしまった山口くんが、ツンツンしながらもついつい佐藤さんから目が離せなくなっちゃうお話しです。基本的に山口くんの一人語りで物語が進んでいくので、ツンデレ男子の内心を存分に楽しむことができます!小さなお話しがいくつも連なっているので、少しずつ読みたい人にもオススメで、春夏秋冬を通してだんだん変わっていく二人の関係をほのぼのと楽しめます。佐藤さんはちょっと鈍感な所がある女の子なのですが、どんな女の子だって好きになってくれた男の子にとっては小悪魔なんだなぁと、山口くんのあれこれを読んでいると自然とニマニマしてしまいます(笑)この手の物語には珍しく、二人は美男美女ではない本当に普通の子達なのですが、クラスの目立たない子だって一生懸命素敵な恋をして幸せになっていくこの小説がすごく私は好きです。