「悪人の恋」で、ほぼ動けないし、眼もあまりみえていない女王、しかし、ソロモン? 祖先の蘇りといえるほどの賢さ という設定、さらに冷徹に、正義感も根底に燃えさせながらこの女王を支える王配たるヒーロー という筋立てに引き込まれました。本作品では、その際にもでていた独特な毒師が主軸という点に魅かれて購入しました。
ブラックな貴族や王族をよくもまあここまで人物設定して書けますね という感想です。ここまで男性配役をいろいろ設定し、ヒロイン以外の女性人物も爛れている筋立て。
こうまでして、純粋無垢で毒師を信じ切り、それで幸せに浸りきれる王女を描いているので、もはやすがすがしいとも思いました。
とかにくセリフの応酬で状況を把握できますが、6年間かけ、隅々まで網を張りめぐらしたのだから、最後は結ばれて水色のお城で暮らせてよかったですね。
ソーニャ文庫の第一人者ではないか・・と思っています。