ネタバレ・感想ありふがいない僕は空を見た(新潮文庫)のレビュー

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ふがいない
2025年3月10日
ふがいないながらも必死に生きている人たちのお話。
小さな世界でいろんなことが起こって、でも空を見てちっぽけな自分を再認識して。
そうするとパチンとしたりするんですよね。
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完璧な人間はいない
2023年10月4日
冒頭のシーンとR-18文学賞受賞という点から、官能小説寄りのストーリーを想像していたのですが、そんな括りでは収まらないほどの奥深い話でした。「こんな人が身近にいるかもしれない」と感じるくらい人物造形に奥行きがあり、単純に「良い人」「悪い人」と言える人は、この小説にはいません。良い人だけど闇を抱えていたり、良くない人だけど、そうなってしまった理由には納得できるものがあったりします。すべての人々の間で起こったことがスッキリ解決して「めでたしめでたし!」とはならず、過去に起きたことはこれからも影響していくし、ずっと抱えて生きていくだろうと感じさせられるところにリアリティがあると思いました。恋愛・結婚にしても性行為にしても出産にしても、人の行いは「単純に割り切れないもの」だということを痛感させられるお話でした。
斎藤くん高校一年生
ネタバレ
2023年9月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ なんかたまらない気持ちになる小説です。斎藤くんの相手の主婦の旦那が仕掛ける復讐にリアルな情念が渦巻いているようで。

どこにでも居るような斎藤くんですが、この作家独特の感性が生み出した造形です。

それでもなお胸に迫ってくる哀しさと切なさ・・・

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心が震えました
2022年11月3日
本当に圧倒されました。
少ないページ数でこんなに強烈にいろんな感情を引き出された作品はなかったです。
読み終えて即レビューを書きたくなったのも初めてでした。
100人いれば100通りの地獄があって、胸が張り裂けそうな思いをしてる。
自業自得では片付けられない苦悩を抱えた人が自分以外にも沢山居るってことが慰めになるのかわからないけど、その人なりの心が癒える方法が見つかると良いなと思いました。
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作家名: 窪美澄
出版社: 新潮社
雑誌: 新潮文庫