ネタバレ・感想ありスウェーデンの保育園に待機児童はいない 移住して分かった子育てに優しい社会の暮らしのレビュー

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何故待機児童はいないのか?
ネタバレ
2019年11月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ それはズバリ!スウェーデンでは保育園申込みから4ヶ月以内に入園できることが保証されているからだそう。つまり自治体は子どもの出生人数を把握し、必要ならば新しい保育園を建てる。日本の小学校、中学校に空きがなくて入れないということがないのと同じ。それ以外にも、育休制度、完全共働き、子連れ仕事面接、夕方からの家族の時間、子どもが病気の時は有給ではなく別の休みを使う、等納得のできる制度満載。

衝撃だったのは、高校の校長先生が35歳で7歳と4歳の母親。しかも在職中に3人目ができ、しっかり育休もとったとか。
この仕組みはこうだ。スウェーデンでは育休は480日取得できる。この480日を一回で使い切る必要はなく、ママ6ヶ月、パパ6ヶ月、ママ3ヶ月、保育園でもよし。ママ6ヶ月、パパ6ヶ月、保育園、夏にママ3ヶ月でもよし。また育休は片方が390日までしか取れないというルールがあり、残りの90日は消えてなくなってしまうそう。それならばと男性で育休を利用したことがない人はほとんどいないらしい。育休中の人はどの職場にもいる状態。また校長のような責任の重い職種の育休取得は副校長が代理を務めたりするそう。
読み進めるうちに日本では無理じゃない?と疑問に思う点が幾つかあった。

残業はなし!夕方5時には帰れる。むしろ残業すると仕事ができない人とみられる。→ここだけ読めばすごーい!ってなる。でも著者が住んでる市では、6時にはスーパーもデパートも閉まるらしい。ブティックなどでの買い物は会社のランチタイムにするらしい。だからこそ全員残業なしなのだ。夏には医者も夏休みをとるので、怪我とかすると大変なことになるとか。
例えば日本が18時で終電です、医者も休み中なので手術無理ってなったら・・・怒る人多いだろうな。

子ども第一、仕事ほどほどという感覚だろう。日本の電車が異常な程時間に正確は通用しないのではと思ってたら、最後に著者が同じことを双方の長所、短所でかかれていた。

娯楽についても日本とは大きく異なる。テーマパーク、カラオケ、ボーリング、外食等何をするにもお金がかかる日本。
スウェーデンの娯楽は金をかけないアウトドア。

著者のいうようにどちらの国にも長所短所がある。社会全体での優しい子育てが根付くまでの歴史、文化、風習もあるから、一概に真似できるものではないだろう。

孤育て、個育てという言葉が浸透しつつある日本。今が過渡期
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