会話文が少なく、すべてに置いて説明くさい文章でした。エリザベスの心理などを逐一説明するかのように、会話の前後に説明文があり、引き込まれない。冷めた、もしくは距離をおいて第三者が客観的に見ている状態を小説にして、読まされている感じがします。
たとえば、エリザベスが兄を驚かして起こすところをはじめ、会話で楽しく表現したら兄弟のほのぼのシーンとなるところを、すべて説明文で書いてしまったら、楽しさ半分以下、まったくほのぼのしないし、キャラに引き込まれないです。
エリザベスやサブのメイドなどの心理も、メイド自身が考えているように文章をかいたり、会話の前後の行動から予測できるように文章をかけばよいのに、○○で○○である、と作者がスッパリ言い切ってしまうので、伏線もなければ、想像もふくらまないです。国語の評論文を読んでいるようです。
お値段高いのに、失敗しました。最初の方を読んで、気力がつきました。
絵が大変美しいので、楽しみでしたが、むりでした。コミカライズされた方が面白いと思います。