ネタバレ・感想あり掌の花のレビュー

(3.9) 33件
(5)
15件
(4)
7件
(3)
6件
(2)
3件
(1)
2件
互いが互いに手放せない花
ネタバレ
2022年7月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルである「掌の花」の意味が練られていて良かったです。聡介と菖蒲、両者にとって互いが「掌の花」。その上菖蒲にとってのそれは、聡介のそれより格段に強い執念と、昏い支配欲求が込められていることに背筋が震えました。
シリーズ前作の「掌の檻」と構成は似ていますが、登場人物の個性によってまた異なる雰囲気となっています。前作では、数馬は雪也に囲い込まれ2人で堕ちていくところまで描かれましたが、今作ではまだそこまで至らない平和な状態で終わるので、いずれ聡介が堕ちきるだろう未来が想像できるだけ恐ろしさが増します。菖蒲にとっては人生をかけた長期計画ということでしょうか。
そして、前作の執着攻め・雪也は家庭環境など後天的要因が人格の歪みに拍車をかけた節がありますが、今作の菖蒲はその出自も特異ではあるものの、境遇にはさほど影響を受けておらず、先天的に歪んだ気質が関係していそうです。雪也が不遇のソシオパスならば、菖蒲は生来のサイコパスでしょうか。一見すると典雅でありながら心の内に激しい嗜虐心を秘める様は、ハイコンテクストな京都弁とも相まってより一層の狂気を感じさせます。そんな、ギャップに溢れた菖蒲の独自が際立っていて魅力的でした。聡介は堅物という設定のわりに男性同士の恋愛や受け入れる側になることへの抵抗が少なく、意外にすんなりと菖蒲に籠絡されてしまった印象ですが、それも菖蒲の放つ妖気とも言える色香のせいなのかもしれません。
聡介の叔父の賢次郎もキャラが立っていて素敵でした。彼のエピソードももっと知りたかったです。
そして何よりタイトルにも関わってくるテーマ、指フェチですが、美しい手の描写が多くあって嬉しいです。とても表現が多彩で、美しい手指とキーワードである「花」を絡めていたり、菖蒲の名前にも意味があったりして様々な伏線には脱帽です。
濡れ場も切羽詰まった興奮が伝わってくるようで熱情的でした。作家さんの特徴なのか攻めの言葉遣いが柔らかく、言葉責めに幼い言葉を使ってくるのがいじらしいです。男前な受けに対して「俺だけの可愛い子」と呼ぶのがたまりません。
前作から引き続き座裏屋蘭丸先生のイラストも素敵で、中性的な攻めの容貌がイメージ通りで心を射抜かれました。
いいね
0件
掌ですよ。掌。
ネタバレ
2022年7月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ きゃー!宮緒先生の執着攻様!今回はどんなんでしょう?掌の檻のスピンオフです。雪也の勤める弁護士事務所の先輩、聡介が主人公です。菖蒲が出てきた時にドキドキしてしまった。赤いマニキュアを塗って…。凄いこと考えますね!流石です。座裏屋蘭丸先生のイラストも世界観をよく表現してくれてます。凄く素敵です。
闇の執着
2022年3月15日
前作「掌の檻」の雪也以上の深い心の闇を持つ菖蒲は、この先聡介を身も心も全部溶かしてしまいそう。聡介はどこまで弁護士として自立していられるのか?
菖蒲の底無しの闇が不気味!
いいね
0件
こちらも!ものすっごい大作です!!!
2022年2月7日
『掌の檻』からの『掌の花』立て続けに読みました。
今作は前作の登場人物のスピンオフ作品です。
今回は前作よりもシリアスな気がします。もちろん読み応えたっぷりで
エロいし、座裏屋先生の絵も素敵で大満足な一冊です。
おそろしいーーー
2022年1月28日
雪也と数馬のスピンオフということでしたが雪也と同等にヤバかった菖蒲…痺れました(笑)先輩みたいにスレてないまっすぐな性格だからこそ手に入れたかったんだと思うけど愛されすぎて,簡単に菖蒲の思い通りになってるな先輩はかわいいなと思いました。
前作『掌の檻』と続けて読みました
2021年2月21日
読み始めてすぐに「雪也と聡介は同じ穴の狢だなぁ」と感じました。
雪也の闇も深かったのですが、菖蒲の闇には太刀打ちできなさそうです。予想を上回る深さでした。
聡介は、どんどん新しい扉を開きまくっていて大丈夫なのか?となりますね…菖蒲の赤い爪で掻き出されるのを見ていて興奮しちゃうのは素晴らしいです。
いいね
0件
今回も良かった
2021年1月27日
前回の作品も読んだのですが今回も攻めがヤンデレで良かった!でも、前回の方が話は好きかな。
いいね
0件
前作より怖い(笑)
2020年4月19日
終わり方が、とりあえず好みでした。
でも、攻めの目標は前作と同じだからなぁ~。
ちょっと複雑(笑)

でも最後、受けが攻めを選んでくれるって、嬉しかっただろうなぁ、と。
攻めは、逃げられるのを恐れてるけど、ダイジョブでしょ。
あれだけグズグズに墜ちれてるようですし。

あの叔父様で、ちょっと救いのある明るい方のスピンオフ欲しいなぁ。
でも、この著者さんだと、私(読者)の求める明るさのナナメ上か、ナナメ下に行くんだろーなー。
いいね
0件
(^O^)/
2019年10月10日
作者買いしましたが
前作同様に病執着攻めでした
前作の方が良かったけど
今回も良かった🙂
いいね
0件
結構、明るい話でした。
2019年9月16日
女狐のような攻めに、武士のような受けが十代の頃からロックオンされて、その後めでたく美味しくいただかれちゃう話でした。前作のような、すがる所の無い穴をひたすら落ちていく恐怖感は無く、どちらかというと探偵物みたいな感じで、ガッチリ受が泣いちゃうのが可愛いです。
いいね
0件
後輩を上回るサイコパス!
2019年9月8日
前作掌の檻から読んでいます。前作同様攻めの受けへの執着が異常です!前回の攻め椿も今作の主人公宇津木の後輩として出てきますがまともな弁護士として登場するのみに留まっています。
今作の攻め菖蒲(あやめ)は高校の時からの同級生聡介に10年ぶりに突然相談にやってくる。菖蒲の生い立ちから生じる相続問題の相談にやってきたのだが二人は学生時代にただの同級生ではなく。。
椿を上回るサイコパスっぷりの菖蒲は聡介への愛がなければただの犯罪者というレベルでやばい人!最後はちょっとメリバ気味ですがこのまま二人の世界で幸せになっていてほしいものです。
いいね
0件
単品でも良いけど
2019年8月29日
スピンオフ作品とはいえ、単品でも満足できる作品だと思いますが男らしくて頼れる後輩思いな先輩として登場する前作の聡介を見てから今作を読むと、ギャップを感じられてとても良きでした!!!
いいね
0件
闇が…!
2019年8月24日
闇が深い…官能的でイラストも入っていて良かったです。
前作も読み返したくなりました。
さすが
2019年8月15日
宮緒葵先生の作品ということで、レビューも読まずに購入。相変わらず素晴らしい闇の世界観でした
いいね
0件
病み系執着攻め!
2019年8月5日
宮緒先生といえば病み系執着攻め。前作も大好きでしたが、今作も期待通りに病んでいます。お腹いっぱい執着攻めが楽しめます。
たまに攻めがもらす京都弁がたまらん。
スピンオフですが前作を読んでなくても大丈夫です。
そっちか!!
ネタバレ
2024年10月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙イラストと、前作の雄っぽい印象から、ソウスケが攻めかなと思っていましたが、ちゃいました。今回は和服の似合う美人攻め様でした〜。攻めの腹黒策士っぷりがすごい!読後感は前作が執着溺愛ドロドロだったからかもしれませんが、今作はあら不思議、爽やかささえ感じてしまうほど、さらっと読めました。前作の攻めも出てきますが、よくできた後輩として描かれていて、変態っぽさはなかったです。京言葉がなかなか良かったです。方向性が前作と似通っているので、やっぱり爽やかソウスケが攻めの方が好みだったなぁ。
いいね
0件
すごい
2019年10月2日
闇が深い。執着心というかなんというか。
読み終えた後にふと表紙を見て、表紙の絵がまさにソレ!!!って感じでした。
いいね
0件
なんだか物足りない
2019年8月21日
前作同様楽しめましたが個人的には前のストーリーが好きかな。
攻めが前の方が魅力的な印象です。
読み進める内にもっと何かあるのかな…?と期待しすぎた自分がいて…もっともっと腹黒くて執着ドロドロしたの見たかったのかも笑
でも十分攻めの執着が楽しめる作品ですけどね…!
この作者の執着攻め好きなのでこういう話もっとみたいです。
いいね
0件
面白かった
2019年8月15日
掌の檻と少し似ていますが、こちらも面白かった。狂気じみた執着の感じがまた良かったです。
いいね
0件
執着攻
2019年8月15日
ものすごい腹黒い執着攻。掌の檻とはまた違うタイプの執着がものすごいです。
いいね
0件
怖い
ネタバレ
2019年8月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 掌の檻のスピンオフ。前作の攻めの雪也とは少しタイプが違いますが、こちらの菖蒲もかなり怖い攻めでした。幼い頃から父親を脅していたということは生まれつき歪んでるのかも…。
いいね
0件
掌の檻のスピンオフ
2019年8月4日
スピンオフですが単独で読んでも大丈夫です。今回の攻めの執着もすごかった。絡め取るように、ジワジワと受けを手に入れていきます。ヤンデレ好きにはオススメです。
いいね
0件
文章力は素晴らしい
2023年4月21日
文章力の高い作家さん。
読み始めは美しい整った文章、情景描写に感心させられるのですが、登場人物のセリフがトチ狂い過ぎているせいで、高度なギャグに思えてしまいました。
あと今回の主人公2人が私はあまり好みではなくて、前作の方が好きかなあ。。。
いいね
0件
聡介がね
2022年12月3日
聡介そもそも私の好みでは無いのかも。
この作家さんの過激な執着攻めは好きなんですが今回の話はどうも入り込めなかった。
よく似た感じ
2022年6月17日
雪也と菖蒲の闇の深さは違うけど、ターゲットをじわじわ追い込み絡め捕るやり方は同じかなぁ、と…。そこに愛があるから救われるけど、一歩間違うと怨恨、拉致、監 禁の犯罪だよね💦
いいね
0件
仄暗い執着攻め
2019年9月28日
仄暗いけど、文章自体は読みやすい。指の描写が丁寧で、蛇のように絡め取られる様子が物語全体の雰囲気を盛り上げてました。
いいね
0件
物足りない~
2019年8月20日
前回も購入してるし、座裏屋先生のイラストだしと購入しました。今回の方が断然にカップリングとしては好みなんですけど、前回の方が話としては面白かったなと思いました。
前回もそうだったのですが、結構ライトなので、どうせならもっと依存させて欲しいと思ってしまうのですよね。
今回は特にもう初めから受けからあやふやなものだったけれど好意というものはあって、それを用意周到にって話なのも分かるのですけどね、受けがもっと攻めに依存しても良かったかなぁと。
しかし、座裏屋先生のイラストは本当に美しい。拝む。
いいね
0件
執着心
ネタバレ
2019年8月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 宮緒作品の執着攻めって色々なパターンがありますが、「掌」シリーズの攻めさんの執着ぶりは群を抜いています。受けを手に入れるためなら犯罪行為すら厭わない。なので、もしかしたら好みが分かれる作品かなと思います。
いいね
0件
う〜んどうだろう!?
2024年7月21日
エロいシーンは、そんなに沢山はいらないと、思う方には、オススメしません。飛ばし読みしてしまいました。
いいね
0件
気持ちがスッキリしない
2019年10月25日
読み終えて スッキリしないです。もっと純真な片思い系の話かと思っていましたが 読み終わってスッキリしないのは 私にとっては合わなかったです。
ほぼ同じ
ネタバレ
2019年9月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 二作とも読みましたが内容はほぼ同じ。
こういうのが好きな方にはパターンが違って面白い、、、のかな?とも思えないほどに同じ。
執着美人攻めが犯罪してもまでも狂気じみた愛情を持って受けをがんじがらめにして、それを受けが許容するお話しです。
両方とも全く同じ。
でもって許しがたいのはどちらも弁護士で、、、犯罪を見逃したらあかんやろ、、、。
それでも離れられない割れ鍋に綴じ蓋カップルってとこなんでしょうか?
うーん。
美人が両方とも攻めではなく、どちらかが受けだったらもう少し印象が違ったのかもしれませんが、見事にどっちも同じ。
前作の方は食べ物、こちらは手がキーワード?と多少の違いはあれども、おなじったら同じ。
途中で飽きてしまいました。
これは、、、
2019年8月7日
宮緒先生の作品は自分の中で当たり外れが多いです。これは読みながら、何度寝落ちしたことか、、、掌の檻が割りと好きだっただけに残念です
いいね
0件
スピンオフって難しい
ネタバレ
2019年8月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 類は友は呼ぶというか、、。
先輩まで、ご苦労さまです。
スピンオフとの事ですが、確かにスピンオフ。
でも、同じ界隈の話なので、話も人物もなんだか似通ってます。
宮緒先生の執着攻めはとっても好きですが、同じ話を内容ちょっと変えて2回読んだような感じ。
執着攻めはパワーアップしてるけど、受けて立つほうが、立たない感じが残念。
前作の椿ちゃんはなんというかブッ壊れてても、健気でいじらしさがあった。今回の菖蒲さんは、ちょっと、年配の女性みたいなところがあって、、、。年配悪くないけど、"おじさん"じゃなくて"おばさん"で、うーん、、。
イラスト、座裏屋先生だったし、楽しみにしてました!
宮緒先生はやっぱり和時代ものがいいかなあ。
渇〜シリーズも良かった。
レビューをシェアしよう!