ネタバレ・感想ありこの夏のこともどうせ忘れるのレビュー

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なんか残る
ネタバレ
2023年5月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 5つの短編が入っています。どれも忘れられないようなお話。楽しいことよりも悲しいことや不思議なことのほうが忘れられないような気がします。
「空と窒息」は子供のころから夏になると何度か母親に首を絞められる男子高校生と学習合宿で同室になった男子高校生、「昆虫標本」は美しいハーフの兄妹に魅入られていく姉弟(対象はそれぞれ同性)、「宵闇の山」は幼馴染みで夏祭りの日に花火を見るために山に登るのが恒例の男子2人、「生き残り」は高校生活最後の恋愛をしたい女子と彼女に選ばれた男子、「夏の直線」は父親の所持する海に近いアパートに勉強を理由に泊まりにきた男子高校生と海で出会ったおそらく中高生くらいの男の子、ほぼ高校生で成り立っています。不穏なものが多かったです。「昆虫標本」は読んでいてゾクゾクしました。「生き残り」は泣けました。「夏の直線」はわからないことが多かったです。性的なお話もありましたが、BLってのではないです。
「どうせ忘れる」ってことは、これらはみんな一過性のことだったのかな。このまま繋がりを持っていてほしいと思う2人もいました。
これからどうなるの?ってところで終わっているので消化不良ではありますが、心を揺さぶられる短編集でした。
2019年7月 総202ページ 挿絵なし
タイトルの捻くれた美しさに惹かれて
2020年11月21日
あの夏を忘れないとか…夏の思い出…的なありふれた美化に飽きていたのか…。【どうせ】とか【忘れる】に強く惹かれ、初めてレビューのない小説に課金してみた。夏への執着や思い出の回想シーン、夢のシーンなどどれもリアルなのに綺麗だった。ただ…【なぜ】が結局わからずに終わる。これは私自身もレビューをどう書こうか迷った。何もわからずに終わるのが綺麗だった気もするし…あれだけ引っ張っておいて伏線回収せずに終わっちゃった感もあるし…。個人的には謎を残す終わり方が嫌いでは無かったけど、白黒はっきりしたい人はかなりいらいらする展開。ニアBLとかブロマンスの作品がすきな人にはおすすめ。まぁ表紙見れば嗅ぎ分けられるか笑表題作以外にも何点か短編が入っている。今から読んでくるわ。
儚い!これに尽きる
2024年6月8日
ゾクゾクというよりは読後のなんだか引きずってしまう感じ、…何があったんだろうというはっきりしない描写は作者の洗練された文章と私たちの脳内補完が編み上げていく共同制作アンドリーディング
短編集
2023年10月20日
短編集でした。
それぞれがけっこうシリアスな感じでした。
私にはサラッと読めるBLとはいかなかったです。
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