ファンタジーですが、現実のようにグイグイ引き込まれました。BLの部分だけではなくて、権力争いや人との触れ合いも丁寧に書き込まれていて、読むのが止められませんでした。300ページ以上あるのですが、冗長なところがなく、早く先が知りたくて。時間がたっぷりあるときに読むのをお勧めします。壮大な大河ドラマのファンタジー版という感じです。主人公の2人もお互いを想いあって、でも王だけにその責任への覚悟も素晴らしくて震えます。加えて、護衛官やお世話係といった近い存在が、陰に日向に2人を支えていて、それに喜びを感じている様子まで伝わってきて良い作品に会えたなぁと思いました。Lを致しているところの描写はそれほど激しくないし、多くもないですが、それぞれが自分の気持ちやお互いへの気持ちを大切にしようとしているのがわかるので大満足です。