御曹司でシリーズという事もあり、王道の溺愛ルート一本道…「迷うはずもないでしょう」今回もきっと「私でも犯人なり真相なりが分かるだろう」と、たかを括っていましたが、いやいや全然…思いもしない方に話が転がり迷子になりかけてしまって、それがまた面白かったです。
御曹司でイケメンで、要素だけで言ったらスパダリの(はずの)シドニーが架と思いを通じ合ってからは、気のせいかデレ具合が強くなり、ちょいちょいカッコ悪く見えて…笑ってしまいました。でもそのギャップが可愛く思えましたし、事件解決後の意外なというか突拍子もない事実に嫉妬したシドニーが放った言葉、これが特大ブーメランとなって返ってきた時はニヤニヤが止まりませんでした。
シリーズとして、王道の溺愛ルートを確保しつつ、プラスアルファの事件内容が面白かったです。キャラも正統派御曹司タイプのクレイグ(1作め)に対して、若干変態みのあるシドニーが、完璧すぎない身近な御曹司という感じで可愛かったです。