このレビューはネタバレを含みます▼
オメガを世界から撲滅するために「オメガ狩り」を行う世界的な組織の長官で、スーパーアルファのイルメールと、ある失態をきっかけに「お仕置き」として兄に抱かれ続ける、美しき義理の弟でありオメガのエミリオを軸にストーリーが展開。エミリオは義兄であり絶対的長官のイルメールの命令で、オメガであることを隠し、アルファと偽り、オメガ狩りの凄腕アサシンとして、組織のNo.2の地位に君臨していた。ある時、イルメールの子を身ごもるが(お話の中では、避妊手術をさせられて子宮を取っちゃってるはずなんだけど)、エミリオの妊娠を知ったイルメールに、眠らされてる間に堕胎手術をされ…。知らぬ間に子を失い絶望したエミリオは、イルメールの目の前で自ら命を断とうと身を投げるが…。目覚めたらそこは、アルファとオメガの先祖である源神が住まう異世界。アルファは獣人、オメガはヒト。現代と違い恋愛も番うのもおおらかで、アルファはオメガを守るための存在。エミリオのあとを追ってきて、現代へ連れ戻そうとするイルメールと、イルメールのいいなりにはならないと頑なに拒むエミリオ。2人は神の住む異世界で、神たちがエミリオを守って、イルメールと2人きりにさせないようにしていたため、別々に暮らしていた。あるとき、優勝者はエミリオとつがいになれる権利を掛けた決闘大会が開催される。アルファの最高神ネブラと戦ったエミリオは「先祖返り」して獣人となってしまい…。異世界はギリシャかローマっぽい世界観でした。さて、エミリオは、イルメールを許すのか?知りたい人は最後まで読んでみて〜(笑)