8巻のはじめのほうでギブアップ。ラブコメのほうがメインかよ、と。いや、この凄惨で暗い背景でのこの感じのハーレムラブコメがメインなのはちょっと。だんだんラブコメのほうの比重が高くなってったけど、8巻のやつはさすがに無理。わりとたくさんの人の生き死にとか世界がうんたらの問題の最中に、好きかどうかとか恋のライバルがうんたらとか。この感じのラブコメやるなら、ここまで凄惨で暗い背景とか危機的状況はいらんだろと個人的に思う。TPOって大事よねって思う。ハーレムでも恋の争いでも問題解決してから好きなだけやったらいいさと思う。一個の巨大な陰謀がメイン設定だから、なんも解決してないのよねっていう。あとわりと主人公がよくいる後手後手タイプなんで、わりとイラっとする。敵の必殺技は必ず出させるって、プロレスか?みたいな。いまだにわりとよくあるけど、個人的には古いと思うんだけど。敵の必殺技を必ず出させてピンチからの逆転とかさ。いや、強いんなら出させる前になんとかしろとは思う。あと強敵があいさつ程度で初回は帰るお約束とか。それは古くないか?みたいな。
以下、途中まで読んだときのレヴュー。この辺までならよかったんだけどなあ。
途中だけど。ジャンル的なものでいうと、王道的なファンタジー学園モノ。ラブコメ有り、なんか陰謀的なのアリ、ワケアリの超人主人公、ついでに鈍感真面目系の主人公。
特徴は短いシーン展開をさほど多くない情報量でつなぐのがとてもうまく、アニメとかなら面白いだろうなというか。アニメとかの脚本としての完成度がとても高いような作品。そういう意味でのレベルはものすごく高いと思う。
ただライトノベル的な名作とかとは少し違う。一般的なラノベの名作はファンタジー的なリアリティ、臨場感やすごく練られた設定がかいまみえる奥深さというか、があるものだと思うけど、この作品は奥深さ的な部分を感じるものではない。わりと浅くて薄い作風。ただそういう中での完成度は高い。似たような作風だと、情報量が少なすぎて、スカスカした穴だらけになる作品が多い中ではかなりレベル高いと思う。
ちなみに個人的には、非現実的なモテモテ学園ストーリーはあんまり好きじゃないし、ラブコメ感もあまり好きではないのだが。この作品はそういうのが嫌いな僕でも読めるので、とてもレベル高いと思う。ラブコメ的な部分はわりと読み飛ばすけど。