ネタバレ・感想あり罪の名前のレビュー

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4作全て100点
ネタバレ
2025年6月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 短編作品4作全てとても好きでしたが、特にお気に入りは『罪と罰』と『虫食い』です。猟奇的なキャラクターにはどうしても魅かれてしまいますね笑。どの作品も、わかりやすいオチがない終わり方が、物語をよりリアルにさせていてよかったと思います。それから、木原先生の書く文章がやっぱり好みです。詩的で抽象的な表現よりも、ビビッドで直接的な表現で書かれている文章がわざとらしくなく、自然で非常に良いです。
虫 食べる話 良
ネタバレ
2025年4月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 文芸 blじゃないが 挑戦作者買い虫 食べる話 bl自分の中でかなりポイント高本棚もう一度読む リスト追加
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ゾクゾクする
2025年3月30日
木原音瀬先生のめちゃくちゃヤバい話が読みたくて買いました。
短編集ですが面白かったです
ゾクゾクしました
一般文芸書なので、BL的な事はほとんどないですが、ほのかに漂う感じがいい味出してます

欲を言えば、最初の話と兄弟の話を、短編集としてではなく、最後まで読んでみたかったです。
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見えない心
2023年2月25日
木原作品は心に一つのシ染みを落とすような読み応えがあります。短編集。どの作品も、ある一点で踏みとどまっているのか、ある一点を超えてしまったのか。そんな物語です。日常生活では見えない人の気持ち。そういったものを読んでいく。誰もが信じたいものがあるから、それを投影して人をみている。そこから逸脱している面。それは本質かもしれないし、見たくなかった部分かもしれないし。胸がざわつく。それを読む醍醐味。先へ進めるのがやめられない。
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救いがないからリアル
2022年10月30日
4編からなる短編集で、4編とも出会ったら最後と思わせる人が主人公です。自己中の極みというか人の事なんて微塵も考えない人たち。最後の「虫食い」はみなさんと同じく衝撃を受け読んでいてうわーっと声が出てしまった。一番BLしてました。どの作品も救いがなく人間の業のようなものを感じる一冊でした。
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性癖(パラフィリア)を深く掘り下げた作品
ネタバレ
2022年5月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ シーモアではレビューされてる方に共感することも多いんですが、今回は数が少なかった為か、他の方のとは少し違った意見になりました。個人的には非常にお勧めの作品です。1話目は匂わせBLですが、そこについては全く気にならないレベルだと思います。ただ性的サディズム障害を患っていると思われる描写が出てきますのでグロ注意。2話目は近親相◯。手紙形式で過去を独白していくことでかなりリアルに感じます。3話目は女性であれば大抵の人が体験したであろう女子特有の世界観の話。運悪く引き当てた友達がこの手のタイプだったらと思うとゾッとしました。4話目でシトフィリア、ソフトカニバリズムです。2話目とラストの話は読む方をかなり厳選するものですが、究極の愛と性癖を垣間見ることができます。個人的には特に4話目がおすすめ。地雷な方も多いかと思いますが、秘密を共有し、宥恕してくれ、執着する様は完璧なエ◯スでした。「何故僕に食べているところを見せるんだろう」と理解に苦しみながらも受け入れていく様には並々ならぬ情を感じます。ソフトSMのような感覚もあり、秀逸なラストでした。四作とも人には理解され難い人間が主人公でしたが、その葛藤や関わり方がリアルで魅力的です。
歪な人間の描写が上手い
ネタバレ
2025年1月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 顔見知りにミーナみたいな人がいたのでビックリしました。最初の話もそうですけど、平気で嘘をつく人間の描写と周りの反応がリアルなのでゾッとした怖さすら感じました。
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サイコパス・・💦
ネタバレ
2023年10月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ ミーナというのが怖かったです。
嘘ばかりついて、自分をお姫様にしようという欺瞞、他人を陥れる。
他人を玩具しか思っていない・・。
親友という名の搾取される人が嘘に気づいて、助かって良かったです。
なんか山岸涼子の蛭子を思い出しました。
これも十分に戦慄させる技量があります。絵のようにまざまざと見えます。

そして医者が助けた人が殺人鬼とわかった医者は、何故奇跡があんな奴に起きたのだと
神様に問わずにはいられなかったというのは・・。
うーん。もはや運命ですね。
医者は助けてはいけなかった人を助けることもあるし・・。
不可抗力ですね。もうやりきれないけど・・。
そういうこともある。
でも医者も助かって良かったです。
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犬猫好きは読まないほうがいい
ネタバレ
2022年4月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 好き嫌いが分かれそうな短編集。悪意ある人間を書くのがものすごくうまい。しかもそういう人間に限って罪悪感がない。こういう人いるー!って思いながら読んでたけど、「罪と罰」とか「ミーナ」とかお人好しすぎて騙されちゃう主人公にイライラ。またそういう平凡な人間の感情を表現するのがうまい。一番好みだったのは最後の「虫食い」グロ?気持ち悪い系の話だけど、この短編集の中で一番好きなキャラが日向と隼人。お互いに持っている負の部分を理解し合って依存している感じがとてつもなく好み。犬猫好きには痛々しいシーンがあります。
BLに近い表現あり、エロ無し、若干グロあり
2020年10月29日
BL作家として有名な木原音瀬先生の短編集。こちらの作品は一般書籍として発売されていたのですが、若干BLっぽい表現がありました。苦手な方は注意してください。直接的なエロ描写は無いです。4作品とも人の負の感情に訴えかけてくるような作品です。読んでいて自然と悲鳴が出るような描写もありました。話はよくまとまっていてオチも良いです。
重い
2021年6月2日
短編集です。ジャンルはBLになっていますが 『罪と罰』を読んで人の奥底にある怖さを感じました。表面をみているだけではわからない怖さです。好き嫌いが分かれると思いました。
サイコパス?
2022年8月25日
短編集。虫食う描写と猫食う描写があったので苦手な人は注意。物語が進むにつれて顕になってくる闇の部分にぞくっとしました。ただ4作目は気持ち悪くなっちゃって飛ばし読みで評価できないです。
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作家名: 木原音瀬
ジャンル: ライトノベル BL小説
出版社: 講談社
雑誌: 講談社文庫