父は王弟、兄は生まれは庶子だが嫡男、その兄にもしものことがあった場合のスペアという立ち位置を早くに理解し、目立ち過ぎないように立ち回ってきた主人公。色々な視点から語られる展開で、主人公の婚約者は物語のヒロインかと言えばちょっと違うかも。他の王太子が男爵令嬢に絆されて婚約破棄するストーリーと違うと思います。王太子婚約者令嬢が断罪された直後に、王太子は廃嫡、その後任王太子にさせられた分家次男を主人公にした作品で十分なので、ゲームからの転生設定は要らなかったと思います。魔力や古代の神々との契約ネタで預言者は作れたと思うし。恋愛メインの話じゃないので主人公の婚約者から妻となるヒロインは影が薄く、活躍しません。主人公が過去の傷を抱えているので、そこを乗り越えて行くための駒のような。そういう意味でもアルヴィスの成長物語と思います。(3巻まで)