前作のレビューがとても好評で、楽しく読めたので、このスピンオフも購入しました。
2作品を読んでようやく、残酷な無理心中の謎がわかりましたが、前作ではそれほど重要視されなかった事件背景が、このスピンオフでは、再婚となるルーク王とその相手の王妃が踏み越えていかなくてはならない関門となっています。
ルークはどれほどの憎悪を心のなかに持ち続け、解明し対決するために忍耐強く、でも秘密裡に動いていたのか・・は、サラリとだけ書かれています。
それよりも、セリフのやり取りでいろいろ感じられるような作品の描かれ方なのだと思って読みました。前作と同様、私は、イラストありを購入していますが、このイラストが軽妙なセリフのやりとりを超えていて、とてもいいと思っています。
2作品を読み、この方の作風を堪能できたので、これで十分だなと思いました。