マンガで導入部を読んで面白かったので続きをノベルで拝読しました。八雲さんが穏やかで優しいんですよね。八雲には無限の時間、ヒロインは人間なので有限の時間と2人には時間の尺が決定的に違う。それが起点となっていろんな感情が芽生えてくる。人間である奥さんの方がいずれはいなくなってしまう。でも一緒にいたいからという理由で相手を同類化させるのは本人の希望もあるし分からない。相手の気持ちを思えばこそ、聞くのが怖い。相手への愛情が深くなればなるほど、コアなところに踏み込む怖さを表現できてる作品だと思います。
有限だからこそ相手を愛せるのかもと。この作品を通じて気付かされます。