戦国オメガシリーズとしては3作めですが、内容としては『新婚オメガの戦国初恋絵巻』の続編です。シリーズ2作めとは(多分ですけど)世界観が同じというだけで、キャラ達の絡みはなさそうなので、まだ読んでいません。
タイトル通り架空とはいえ戦国時代の話で、お家にしろ人にしろ常に生きるか死ぬかの安穏と言えない中、纏う空気は乱世そのものでも、中身は相思相愛の溺愛ぶりに時代の辛苦を感じました。
戦国時代の夫婦の役割や立場を尊重しながらも、しっかり愛についても掘り下げてあって、互いにラブラブパワーの正論パンチでもって強引に相手を動かすところに強い愛を感じて、私まで幸せな気持ちになりました。
時代劇オメガバースとしてだけでも面白いと思うのに、戦国時代の国取り合戦の政治的な内容もかなり読み応えがえりました。大河ドラマみたいにしっかり作り込まれた濃い内容に、「軍師でもいるのかな?」と思うくらいでした。
身近だけどなかなかない世界観(時代劇もの)とオメガバースの素敵で素晴らしいコラボが新鮮な物語でした。