ネタバレ・感想あり飼育の小部屋~監禁チェリスト~のレビュー

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タイトルとはギャップあり
2021年4月27日
タイトルから受ける印象よりも、正統派のメロドラマという感じです。
マーラー、スクリャービン、ベネチア、憧憬
ネタバレ
2023年11月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 華藤えれな先生の小説を探していて見つけました。小山田あみ先生も好きなイラストレーターなので貪るようにして読んでみました。
冒頭から義兄の潤一郎にいい感情を抱いていませんでしたが、今時の車のブレーキに果たして細工などできるのかと、疑問を覚えました。車の構造に余程詳しくないと、ブレーキを効かなくするということは無理なような気がします。そして、そんなことをすれば、車に乗っている人ばかりではなく、関係のない他人まで巻き込んでしまうことに考えが及んでいない時点で、彼はもう人間として破綻してしまっている人なのだと思います。
ベネチアは三嶋朔真と三嶋冬威にとっては懐かしく慕わしい場所なのでしょう。その場所を再生のために選んだ冬威の切ないほどの想いを感じます。果たして、朔真は無心にチェロを弾くことで自分自身の音楽と心に真摯に向き合うことになります。
ベネチアとマーラーと云えば、映画『ベニスに死す』に映画音楽として使われました。主役の美貌の少年ビョルン・アンドレセンは其の美しさと演技で有名になったのですが、当時の撮影に関わった関係者たちから男娼のような扱いを受けていたことが後に分かりました。世界中で、青少年を性的に搾取する人間はかなりの数いるということが分かります。そのことを知ってからは、痛ましくてもう名作映画として考えたり見たりすることができなくなりました。
最終的に潤一郎は、自分の行いのために破滅していく運命なのでしょう。そして、冬威は指揮者として、朔真はチェリストとして生きていくのでしょう。如何やら冬威と朔真の愛は成就したようです。
スクリャービンも好きな作曲家なので、名前と曲名が出てきて嬉しく読ませて頂きました。読む間終始クラシック音楽を聴いていました。
愛情が重たい。。
2023年7月9日
華藤えれな先生の情景描写や心理描写が巧みで美しい。
受け視点では義兄のいじめ描写が過激で卑屈過ぎてハマれば泣けるけど、冷静になるとちょっとクドい気もしました。
最後に少しだけ攻め視点もありましたが、愛情が深くてこちらの方が読み心地は良かったです。
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タイトルの
2022年10月1日
飼育や監○というワード程、暗くもないしドロドロしてません。ただあまりにも周りに気を遣いすぎて自分が思ったことや拒否ができない主人公に少しだけイラッとしました。
義兄は最後まで悪役でしたね〜。まぁそれでも二人が幸せになれたので良かったです。
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タイトルの
ネタバレ
2021年7月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 言葉程かな?執着と言う程かな?の思う程、結構さっぱりしたピアニストさんでした。むしろほんまによくできた人。だから少しタイトルやあらすじとは少し違った気もします。でも、狂気じみてなくて、楽しく読めたので良かったです!
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読んでいて疲れました
2024年3月31日
登場人物が皆音楽家で、その繊細で不安定な雰囲気に前半は引き込まれましたが、後半は「もしあの時~していたら」とか、「贖罪」とか、受けの後ろ向きな表現が多く、合わないなぁと思ってしまいました。
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ジャンル: ライトノベル BL小説
出版社: 新書館