ネタバレ・感想あり理想の肖像のレビュー

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自分らしく生きるということ
ネタバレ
2021年6月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 2人の死者を出した交通事故現場でトラックが乗っかった車体から少女を救助した救命士のドリュー、現場を取材した報道記者のポールはドリューのインタビューをとりつけます。ドリューがゲイだと知って惹かれながらも、クローゼットゲイのポールはストーレートを装います。隠して生きるために恋人を作れず、ずっと孤独なポール。LGBTの人って大変なんだなってつくづく思いました。なかでも家族からの否定がやはり1番堪えるのかもしれません。男前Χ男前だったので、朝チュンなのがちょっと残念(劣情~)。これから先が読みたくなるお話でした。挿絵がとてもよかったです。
2021年2月 挿絵2点。
とても楽しめました
ネタバレ
2021年4月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 短編ということでページ数は少なめですがそうとは思えない満足感でした。二人の出会いから会話を重ねることで親しくなっていく様子が自然に見れて、スーツの話だったり互の家族の話だったり、もっとこの先の二人のことも見てみたくなるなと思わされました。また文章も読みやすく挿絵も合っていて、物理的に押し潰される恐怖を味わっていたドリューと見えないものに押し潰されそうな恐怖を味わっているポールの感情や表情が想像しやすかったです。個人的に著者紹介文で少し笑ってしまいました。この作者さんの他の作品もあれば読みたいなと思いました。
ゲイの現実に向き合う
ネタバレ
2021年4月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 短編です。救命士アンドリューと記者ポールのお話。
物語前半は、2人が出会うきっかけとなったある悲惨な事故現場の臨場感溢れる内容に釘付けになるのですが、後半からゲイそのものに焦点が当たって趣が変わってきます。ゲイである事を家族にも周りにもオープンにしているアンドリューに対してポールはクローゼット。その立場の違いや生き辛さなどが描かれていたり、何度となくレインボーフラッグという単語が出てくるのも今時で現実味がありました。
アンドリューの価値観に触発され、またクローゼットゆえの悩みから解放されたいとポールは勇気を持って自分自身や社会と戦う事を決意して物語は終わるのですが、これを読むとやっぱり生きづらいんだなというのが実感できます。今もどこかで戦っているかもしれないゲイの人に思いを馳せる内容でした。イラストも作品に合っていて素敵でしたよ。
この作家さんの他の作品があるといいのに
ネタバレ
2024年11月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ オープンリーゲイとクローゼットゲイの価値観の擦り合わせのお話。結局、問題提起だけで終わってるので、実際に乗り越えて行くところを読みたいような気がしました。
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