主人公のロッテは、薬師として薬学・錬金術以外に、(薬の原料となる)鉱物や動植物さらに魔物などの生態に関しても博識です。また周囲を観察する目は確かで、難局に直面すると常識では測れない(実行するのに少し覚悟のいる)打開策を提案したりもする戦略家でもあります。ですが実際に戦うのはパートナーのクルトやその都度登場する他の人達。ロッテは後方支援に徹することで、万能ではなく、自分に出来る事はやるが、不向きな事は他の協力を得て解決していくという話の展開に好感が持てます。ロッテとクルト、二人の間の距離は一気には縮みませんが、じんわりと信頼関係から恋愛に移る予感はあるというところでしょうか…3巻で王都に行き、登場人物もだいぶ出揃ってきたと思われますが、話の本番はこれからという感じです。4巻も出るようなので、もう少し付き合って読もうかと思っています。ちなみに誤字や日本語の間違いが散見されますが、(ラノベによくあることなので)まあ何とか目こぼし出来る範囲かと思われます。