このレビューはネタバレを含みます▼
表紙絵では、相棒でもある先輩の刑事、高橋竜太郎も國吉まどかもお洒落な洋服で決めています。
何故なら、お洒落な〖ティファニー〗という名の食堂で昼食を食べる気分に浸りたいからです。
実際の刑事としての仕事着は目立たない地味な背広の上下でしょう。
こんなに派手な洋服を着ていては、目立ちすぎて仕事になりません。
刑事としての仕事は、外回りの仕事ばかりでもなく内勤もあるでしょうけれど、身体が基本なのは当たり前です。
当然、食事には気を配らなければなりません。
しかし、まともに昼食や夕食を食べることができる仕事環境でないのは想像がつきます。
それでも、國吉まどかは時間の許す限り美味しい昼食を求めて高橋竜太郎先輩と歩き並びます。
仕事に対する気力を充実させることができるのは美味しい昼食だと常々考えているからです。
さて、ある時、自分達の勤務している警察署の警察食堂にやむなく入ることになります。
その食堂ティファニーとその調理人、古着屋護が、この小説では重要人物になります。
犯罪者を落とす食事を作ることができる調理人が、期間限定ですが、刑事の仕事を補佐してくれます。
実に味覚というものは、人によって違っています。
美味しい店の情報は参考になりますが、自分に当てはまらないこともあるのは、誰しも経験したことがあるでしょう。
自分が作る食事が一番自分に合っているのですが、たまには食べたことがない料理を味わってみたいと思うのが人の常。
読んでいると自分も食べたくなるので、作ってみるか食べに行くか、悩みどころ。
生きているうちに、あと何回食事ができるかしら?
生きるために食べる、食べるために生きる、どちらも正解?
味覚を刺激する美味しい小説を、どうぞ召し上がれ。