何もしていないのに「氷の悪女」と呼ばれるヒロイン。そう、本当に何もしないのだ。
ただ無表情で低い声ということで恐れられる。しかし実のところ心の中では小心者。
読み進めるほど明らかになるヒロインの浅慮な言動。言うべき言葉は出て来ず口を慎むところで突飛な言葉を発する。
流されるまま受け身のヒロイン。端的に言えばアホの子なのだ。
どうにもこういったヒロイン像は好きではない。
嫌な予感はしていた。
冒頭の情事のシーンが好みに合わない。乱れるヒロインと終始冷静なヒーロー。ヒーローから熱を感じない。温度差がすごい。
そんな情事の繰り返しなので早く終わって別のシーンにならないかなと思うほど。
ストーリー部分も色々と詰め込んではいるが特に大きなこともなくアッサリ解決しめでたしめでたし。ストーリーも設定も取ってつけた感が大きかった。
読み応えがなくパラパラと流し読みしてしまった。