ネタバレ・感想あり愛の海峡殺人事件のレビュー

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視覚化、予測、そして文脈
2023年1月29日
異国の地で亡き父に縁のあった人々に出会う。その過去をたどり前へと進もうとする旅においてとある事件が主人公に降りかかる。過去とは決してなかったことにはできず、真実がたとえ苦々しいものだとしてもそれを受け入れることが必要なのだ。
この推理小説が読みたかった!
ネタバレ
2022年12月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 僕は「京都不倫旅行殺人事件」の文庫本を購入した時にこの推理小説の存在を知りました。通常の山村美紗氏の推理小説では京都を中心に日本が舞台になっていまして京都府警の狩矢警部や橋口警部補が登場するのですが、この推理小説はプロローグからエピローグまで韓国が舞台になっていまして、主人公の「野際彩子」の夫の「浩二」以外は警察官も含めまして韓国人ばかりが登場しています。まさか愛する夫が自分の父親を殺した犯人でしかも韓国で主人公の女性と恋に落ちました「沢田潤」と言う男が実は「尹潤生」と言う北朝鮮のスパイでしかも連続殺人事件の犯人だったなんて…!その事実を知った主人公のショックは並大抵のものではなかったでしょう。「野際浩二」と「沢田潤」の「飛行機事故」はともかく、「目撃者ご一報下さい」と言う推理小説の文庫本に収録されていました「椅子とりゲーム」の主人公の「良子」と言う女性同様、野際彩子がエピローグで自ら命を絶ってしまったのはショックでした。彼女には生きて日本へ帰国して幸せになって欲しかったです。
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