ネタバレ・感想あり善き王子のための裏切りのフーガ【イラストあり・電子限定ショートストーリーつき】のレビュー

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自己犠牲の塊の受け
ネタバレ
2023年5月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 自らの生には諦観し目的に向かって強い意志で進む受けに、受けの本来の目的を知るにしたがって自分の正義と愛情の狭間でグラグラしっぱなしの攻め。

どこに着地するんだろう〜?と心配をしながら読みました。
ラストがご都合主義でなかった点も好きです。
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反乱勢力
2021年10月16日
病んだ王政を潰そうとしている反乱勢力の一味のルカが 日に日にシセが悪い王子ではないと気づくのに あえてシセが自らの命を差し出すのはなんとかならないものかと気に病みました。みずかねりょうさんのイラストもすごく良かったです。
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みずかねりょう先生の表紙は芸術作品
ネタバレ
2023年11月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読みとレヴューに釣られて読んでみました。一度目はどうしても先が気になるので読み飛ばして最後まで読みました。途中気分が悪くなりながらも読み終えました。
今二度目を読み始めていますが、シセとルカが話す言葉で、其々自分を表す一人称に「俺」を使っているのが気になりました。シセは「私」で話す人物でしょう。また、ルカも従僕として働いているのですから「私」を使う必要があります。其れが気になりだすと、もう、先を読み進めることができなくなりました。
シセとルカの容貌と人物像がかけ離れてしまって、主人公に興味を失ってしまったら此の小説がすっかり色褪せてしまいました。
ルカは同士を裏切ったかもしれませんが、シセにしてみればルカに裏切られたのです。終わり良ければ総て良しではないでしょう。「第五王子の愛と哀しみ」と題を替えてもいいぐらいです。牢獄で失意の内に過ごしたシセの悲しみがルカの救出で癒えるとは思えないのです。ルカの考えの甘さが招いた結果で、死を免れたからそれで良しとはならないのです。一度心の内に芽生えてしまった相手に対する失望と絶望は並大抵のことで取り消してしまえるものではありません。人の心の機微についての配慮に欠けてしまうと色々と納得のいかない物語になってしまいます。残念でなりません。
表紙絵のルカはシセに背を向けて顔を見せていないことに気が付きました。つまり、ルカはシセに顔向けできないことをしているということを暗示しているのです。此れを幸せな結末に持って往くのは無理があり過ぎます。
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作家名: 片岡 / みずかねりょう
ジャンル: ライトノベル BL小説
出版社: 心交社
雑誌: ショコラ文庫