コミカライズから来ましたが、端折ることなく意外としっかりコミカライズに反映していることに驚きました。コミカライズのヒロインの方が顔立ちが可愛らしすぎるかな?触れ込みと違い完全に寝ない娼婦ではないのはやっぱり意地汚くても故郷を背負い、生きるために矜持を持って仕事をしていることが伝わるところでもありますし、歌以外なにもないと思っているそこから抜け出せない諦めを感じるようなものがありました。ヒーローもヒロインも納得して就いた仕事でも想う相手がいると取り巻く要素が遠慮や葛藤を生み、そりゃそうなりますよね的な展開に。それでも話の上では第三者から言われるより命懸けであるおかげでさっさと極論まで追い込まれるいい装置でもあるんですね。スルスルーっと見事な流れで盛り上がって行くのであっという間に読み終わりました。
ところで故郷の大人たちはなぜ力を合わせて歌わなかったんですかね。ヒロインほどの技術がなくても身を守るための伝統技術なら何かしらの力はあったでしょうに。