ネタバレ・感想あり天下四国シリーズ 全6冊合本版のレビュー

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飛牙と那兪、甜湘、裏雲、裏雲と飛牙の表紙
2023年11月23日
講談社X文庫ホワイトハートで完結していた『天下四国』に講談社文庫から新たな物語が書き下ろされるのに伴って、イラストを担当された六七質先生が美しい夢見るような表紙を仕上げてくださいました。ホワイトハートの表紙を飾った飛牙と那兪の旅する絵達は第四巻までの其々の口絵として残されています。この絵を観て物語の世界を思い描きながら読み進めた人も多いのではないでしょうか。
新しく書かれた『永遠の旅人 天地の理』では、飛牙の念願だった堕天してしまった天令の那兪を救い、黒翼仙の裏雲を天の懲罰の火で焼かせないという願いは受け入れられ、願ってもない結末を迎えることができます。
『大地の宝玉 黒翼の夢』では、越の女性史家、藩朱可が裏雲と出会いお互いを認め合う得難い友人となるまでを描いています。朱可は庚から徐へと国が大きく動く場面を目の当たりにします。
此の『天下四国』の物語には破天荒な女傑が出てきます。燕の国の姫、甜湘。越の正王后、瑞英。越の史家、藩朱可。何れも胆の座った並みの男にも負けない女性たちです。彼女達の物語も併せて愉しんでください。
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