このレビューはネタバレを含みます▼
主人公、リディエ・カイエンは、数え切れないほどの不幸に見舞われました。
けれども、唯一の光明となり得た存在が身近にいました。
それは、ルナビィア国の第一王女、スキュイラでした。
王女は、若くして亡くなった聡明な母の教えを受けたのは間違いありませんが、元々頭脳明晰で柔軟な考えができる人物のようです。
その王女は国を治める女王になるつもりでいます。
それなのに、途轍もなく邪魔な夫という存在を押し付けられて困っていたのでした。
スキュイラがリディエに言った言葉が総てを集約しています。
「王の娘や姉ではできないことをしたいの。貴女だって必要でしょう?北部のことを真面目に考える女王が。少なくとも、この十年の残虐公の暴挙は、父上の失政でもあるわ」「私も、貴女には北部に戻ってもらいたい」
この後も、リディエを更なる試練が襲うのですが、彼女の勇敢さや聡明さや柔軟な発想などの多くの美点に惹かれた崇拝者達が現れて危機から守ってくれるのです。
これ以上詳しく語ってしまうと、物語を読む楽しさが半減してしまうので、このぐらいで止めて置きます。
読み進むうちには、いささか悲惨な場面もありますが、詳細には語られていないので、さほど気分が悪くなることはないと思います。
では、青い薔薇の女王と青い女公の物語を存分に楽しんでください。