このレビューはネタバレを含みます▼
平安時代の平安京という言葉をきけば、名前から「平和な時代」と錯覚される人もいるのではないでしょうか?ですが当時の実態はそのようなものとはかけ離れており、貴族の栄華と衰退の波、流行病、戦乱の発生など、かなり激動の時代であったことが判明しています。このことは、本作品で注目している平安京の下級官人の生活の様子からも理解できます。質素な食事とさほど富裕とまではいかない総財産、毎日の生活に日々資金繰りの綱渡りのケースもあるとのことで、位を持っている人でも大変だったことが推察できます。