前々から気になっていたコチラを読み始めたら引き込まれて一気に6巻読みました。和風ファンタジーとはいえ独特の世界観が細やかで緻密で面白い。主人公の淡雪と鳴矢の言動が愛に溢れ素敵すぎます。秘密が多く謎に包まれそれぞれの思惑や因縁が多々ある八家の話。中でも天羽の里や六十五代王の繁光実の話が読み進めていく度に耐え難く暗くて長い時を権力で支配していて。でも主人公二人の言動がその仄暗さを瞬く間に変えていく展開が随所に出てきて心地よい。何処までも明るくし前向きで真摯で物語を一気に清涼な空気感に変えてくれる。最初は孤独感があった后淡雪が王の鳴矢と愛情と信頼を得てから互いを守るために困難にも立ち向い前に進みだしていき、誠実さや優しさで周りに味方を増やしていきます。複雑な内容にも読み応えがあり、まだまだ続く話次が楽しみです。