蜂蜜と遠雷のその後等を描いた短編集です。
どれを読んでも楽しめますが、わたしは鈴蘭と階段を読んで豚キムチ鍋を食べたくなり、スーパーへ材料を買いに行きました。美味しかったです。
恩田陸さんの作品は食べ物が美味しそうなのも特徴のひとつです。
奏さんがヴィオラと運命の出会いを果たす「鈴蘭と階段」は、楽器を選ぶ裏側を知ることができて面白かった。
また、パリオペラ座のエピソードもなるほどと感心しました。楽器と人の相性やそこから生み出される化学変化の魅力はとてつもないものがあるんだなと思い知らされた一編です。
蜂蜜と遠雷が好きな人なら間違いなく気にいると思います。